明治創業、老舗料亭の味を持ち帰り
料理人の技が冴える和食を楽しむ
銀座三越地下2階にある『浅草田甫 草津亭』でお弁当とお惣菜をテイクアウトしました。
こちらは、江戸饗応料理の伝統を受け継ぎ、明治18年に浅草に開業した、創業130余年という老舗料亭が手がけるお店です。料亭の折詰弁当をメインに、玉子焼きや、煮物などの量り売りの本格的な和惣菜など、料亭のお味を気軽に楽しむことができます。銀座三越の近くには歌舞伎座などがあるので、街柄に合わせた観劇弁当などが人気だそうです。
今回購入したのは【観劇】弁当(1,365円)、【茶碗蒸し】(420円)、【柿なます】(100gあたり420円)の3点。
和食の定番お料理勢揃い
一番人気の銀座限定観劇弁当
【観劇】は、銀座三越限定のお弁当。色とりどりのお料理とご飯が、高級感ある木目調の容器に詰め込まれています。季節によって変わる種類豊富なお料理は、どれも一口サイズで食べやすい工夫が施されていて、一番人気なのが頷けます。
鮭西京焼は、西京味噌の香りがよく、しっかりとした鮭の身によく合います。焼き色のついた香ばしい皮まで美味しく頂きました。椎茸肉詰めは、肉厚の椎茸にお肉がギュッと詰まった、ボリュームのあるお惣菜。椎茸もお肉もとてもやわらかく、トロンとしたタレのあんは上品なお味でした。
高野豆腐はたっぷりとダシを含んでいて、お口に運ぶとジュワッと旨味があふれ出します。よく煮込まれたニンジンや、ねっとりとした里芋はとても甘く、女性に喜ばれそう。彩り鮮やかな花麩は目も楽しませてくれます。しっとりした玉子焼は、やさしい甘さでホッとする味付け。栗をかたどった和菓子は、モチモチしてクリーミーで、お弁当のシメにぴったりの甘味でした。
他にも、信田巻、白身魚のフライやさつまいも、昆布巻、ゴボウなど、付け合せのひとつひとつが丁寧に調理されていることに、さすが料亭の折詰、と感激しました。どれを食べても美味しく、誰にでもお勧めできるお弁当でした。
磁器の器に入った茶碗蒸しは
大きな具で満足感たっぷり
【茶碗蒸し】は、蓋つきの磁器の器に入った豪華なもの。このまま食卓に出しても、デパ地下でテイクアウトした物だとは誰も思わないでしょう。ここまで器にもこだわっているのは、さすが歴史ある料亭ですね。
茶碗蒸しは、ダシの利いたうす味で食べやすく、どんどんお口に入っていきます。
具はどれも大きめで、特に立派な海老には驚きました。鶏肉はやわらかくてジューシー。他にも椎茸、三つ葉、竹ノ子、ギンナンと具沢山です。器が磁器なので、そのまま温めてすぐに熱々を食べられます。
食べ終わった後も、容器を何度も使えるのは嬉しい限り。家族の数だけ買って、自宅で茶碗蒸しを作るときに使いたいですね。この器に入って420円とは、かなりお買い得なのではないでしょうか。
旬の生柿を使用したなますは
酸味と甘味がベストマッチ
【柿なます】は、生の柿を使った、季節感あふれるフレッシュなお惣菜。シャキシャキの大根と、しんなりした柿の食感の組み合わせが楽しい一品です。お酢の酸味と、柿の甘味が、驚くほどよく合います。
さっぱりとしながらも、生柿の自然な甘みが際立つ、贅沢ななますです。箸休めには勿論、お酒のおつまみにももってこいだと思いました。
訪れたのは平日のお昼前でしたが、近くで働くOLやサラリーマン、銀座へ買い物に来た女性、お目当てのお弁当を買いに来る常連客などでひっきりなしでした。
厳選された素材を生かした、四季折々の味覚を楽しめる本格折詰は、万人の口に合って、飽きのこないものばかり。お弁当の種類も豊富で、予約注文できるものもあるので、またリピートしたくなりますね。次回はまた別のお弁当を頂いてみたいです。
(容器プレス! ライター:大谷)
『浅草田甫 草津亭』
銀座三越
東京都中央区銀座4-6-16
TEL 03-3562-1111
営業時間 午前10時〜午後8時